ライダーのパワーが発揮できる適切なポジションは想像以上の効果がありますよ～。

オフシーズンになってフィッテングの依頼が増えてきました。

先日行ったお客様は膝が痛くなる、サドルの圧迫が気になるというストレスを抱えていらっしゃいました。
これは楽しく乗る事が出来なくなる大きな問題です。

なんとしてでも解消しなければ!

体の測定をする中で膝が痛くなる問題が見えてきました。

一見いいフォームに見えますが、サドルの圧迫から逃げる為に骨盤が後傾。そのため背中も丸くなり、全体的にサドル側に重心が有ります。肘も伸び気味です。これではペダルに体重が乗りませんし、腰も痛くなります。

まずはサドルの改善から。
今回のケースはサドルの幅が坐骨の幅と合っていなかったので、骨で支えることが出来ず他の部分を圧迫していました。
なので、まずはサドル幅を適正に。

そうすると骨盤が安定。そして、骨で支えている為他の部分への圧迫が減り、骨盤が前傾させられるように。でも、骨盤が前傾したので腕が窮屈になっちゃいましたね。

そこで、ステムを10ミリ伸ばすことに。これで体幹で上半身を支えてなおかつ前傾姿勢も取れているのでお尻も腕や肩もストレスなく走れます。

次に膝。
骨格の問題なので本人の意識では直すことはできません。

小指側に荷重がかかっているのが分かりますか?

そこでクリートの下にこのようにシムを入れる事で改善します。靴全体が傾くようになります。これにより膝が内側に入らなくなりペダルに伝わるパワーも効率がとても良くなります。
これ以外に色々調整をすることでとてもいいポジションになりました。
皆さんもポジション改善は大きな効果があります。是非オフシーズンに新たなポジションを手に入れて楽に速く走れるようになりましょう!