機材に対して保守的だと思う今日この頃。
ちょっと前から目を付けていたホイールをようやくゲットした。今回私が導入したホイールはSHIMANOのWH-R9100-C40-CL
SHIMANO WH-R9100-C40-CL \215,582-
一般的にはデュラエースC40クリンチャーなどと呼ばれているこのホイール。知っている人は今更??というかもしれませんが、【これが】いいんです。
確かに現在の流行はフルカーボンホイールもしくはアルミの構造材が表に出ないハイブリットのカーボンホイールがメインで。しかも空力、剛性に優れたワイドリムが主流ではあるのだが、WH-R9100-C40-CLはカーボンラミネートのため、ブレーキ制動面はアルミの地肌がそのまんま。そして、別段ワイドリムという訳でもない。ホイールのペア重量も1501グラムと最近の軽量ホイールと比べてみても、殊更軽い訳ではない。ではなぜこんなに入れ込んでいるかと言えば、普通のホイールだから。
「普通」と書いてしまうと、何にもアピールポイントがないように見えてしまうけど、実はこの普通というクオリティが極めて難しい。
硬すぎず程よい剛性感で扱いやすいカーボンラミネートされたリムの耐久性は素晴らしく、ロングライドの疲労を抑えてくれる。峠の下りではテクニカルなコースをハイスピードで駆け抜けても、ブレーキを多用してもいつでも変わらない制動力を提供してくれる放熱性の良いアルミのブレーキ面の信頼性は申し分ない。
また、ベアリングも驚くほどの転がり抵抗の低さを感じる訳ではないが、その脅威の耐久性をカタログに載せる事は不可能だろう。ショップスタッフとして、長い間自転車にかかわっていくぐらいしか脅威的な耐久性能を実際に比較検討することができないのだから。
そして、メンテナンススタンドに掛けてホイールを思いっきり回してみた時にもそのバランスの良さを感じる。一般的なリムハイトのあるホイールの場合高速回転をすると、重量バランスの偏りからかなりの振動が発生するが、このWH-R9100-C40-CLはその振動が極めて少ないのだ。この安定感は高速で連続するコーナーを駆け抜ける時には乗り手に安心感をもたらしてくれる。
WH-R9100-C40-CLの随所から感じ取れるメッセージはレースから普段の練習まで確実な信頼性でストレス無くライダーをゴールまで連れていく!!という明確なな意思が伝わってくるところに好感が持てるのです。
今日はちょっと熱く語ってしまいましたが、機材に対しては保守的で飛び道具のような物はあまり使わず信頼性第一で選んだ結果ですね。
使い始めた時は分かりにくいかもしれませんが、乗り込むほどにその良さを実感できるWH-R9100-C40-CLをぜひ使ってみてくださいね。
また、私のバイクのパーツ構成は面白みは無いかもしれませんが、質実剛健で統一しているので、バイクに信頼性を求める方は是非とも参考にしてみてください。