走行距離なんと1200キロ! PBP
皆さんの1回での最長走行距離はどのくらいでしょうか?
一度に1200キロというとんでもない距離を走るイベントがあります。
PBP パリーブレスト―パリ
と呼ばれとても歴史のある有名なイベントで、ブルべの最高峰。
あっそうだ。私も今回参加されたSさんに聞き、自身で調べた付け焼刃なので違った情報があったら、やさしく教えてください。
1200キロを走るっている事だけでも信じられないのですが、このイベント。ただ申し込めば参加できるというものではないんです!
200キロ、400キロ、600キロのブルべを決められた期間何に完走し、参加資格を得られた人のみがエントリー可能。 これだけでもかなり高い壁…。
更に、パリに旅行に行くのも準備が大変だと思うのですが、もちろんバイクも運ばなければなりません。 私はこのバイク輸送でお手伝いさせてもらいました。
これは今回の為に行った作業。 Di2だったのでバッテリーをライトホルダーのパイプの中に移設。更に充電などを行うジャンクションを同じパイプに設置。
これにより、万が一空港でバッテリーを外すように言われてもシートポスト内にあるより簡単に外せるし、走行距離が1200キロとなるとバッテリー切れになる可能性大なので充電も気軽に行えます。
ワイヤーなどを内装してスッキリさせる最近の主流からするとデチューンになりますが、どこにポイントを持ってくるかというのは状況に合わせた選択が重要。
さて、ここからは現地の様子を書いていくとしましょう。
何枚もの写真を見せていただきましたが、どれも日本では見ることのできないい景色。
こんな所を走れるなんていいですね。
途中、休憩所がいくつも設けられており、こんな風に食事をしたり、仮眠をしたりするそうです。天然の仮眠所w
トップグループは40時間ほどでゴールしてしまうそうなので、休憩もあっという間、仮眠もしないそうですが。
この休憩所でここを通過したよというスタンプをもらいます。 壮大なスケールのスタンプラリー?
この光景とても懐かしく感じました。
何故かって、トライアスロンの朝の光景にそっくりなんですよね。暗い中照明がついていて、大量のラックとバイク。
途中タイヤにトラブルが発生してしまったそうなのですが、凄腕だと一目でわかる熟練メカニックの立ち姿。
実際に素晴らしく作業も早く的確だったそうです。
しかし、このブルべ。いかに奥が深く、のめり込む人がいるのかという事が話を聞いていて納得。 ただ体力があれば完走できるというものではないのです。 夜も走らなければいけないし、
この時期は日が無いと10℃以下、日が出ると25℃前後ともの凄い気温差。こういった条件に対応する能力も必要なんです。 ルートもご丁寧な看板などが全てあるわけではなく、それらを間違えないようにしないといけない。
今年一番早かった人は何と50代の方だそうです。 脚力だけでなく、人生経験も生かされるわけですからどの世代の人でも楽しめるし、挑戦し甲斐があるというもの。
何よりも胃腸が強くなければ駄目なんだと思わされた写真。1000キロを超えた時の休憩所での食事だそうですが、それだけ走ってもこの量を食べる…。食べなければ走れないのは当然の話なのですが、疲労から食べられなくなるのが普通。でも、これが出来なきゃダメなんですね。
見事に完走されたSさん、おめでとうございます!
挑戦しようと決めた時から話を聞いてきましたが、目標をもって行動するのは違うんだなと実感しました。
バイクのメカの事も一所懸命に覚えて、現地で何の問題なく梱包したバイクを組み立てたり普通なら、苦手だからとか理由を付けてやらない事も目標への思いがあれば出来るわけです。
そして、人の頑張りというのは周囲も動かすんですね。今回現地に在住している日本人の方が荷物の輸送や補給の調達などをサポートしてくれていました。その方は別のお客さんの紹介で知り合った方でPBPを走るなら力になってもらえるのでは?とわざわざ紹介してくれたのです。
頑張ろうとする思いが自分を変え、人を動かし、人を励ます事が出来る。
夢を追いかけるっていいですね!
私も負けないように頑張ります。