2021 STUMPJUMPER スタッフ別インプレッション
SPECIALIZEDから発売されましたトレイルバイク「STUMPJUMPER」。
今回モデルチェンジが行われ、発売から約1ヶ月が経ちました。
そこで10月27~28日にSPECIALIZED主催のリテーラー向けのマウンテンバイクのみの試乗会「Trail Days 2020」が神奈川県小田原市にありますフォレストバイクで開催されました。
記事を読んだりしてバイクの良さを伝えることも出来ますが、実走に勝るものはないのでこの機会にバイクランチスタッフ総出で試乗会に参加してきました。
今回初めて足を運びましたこのフォレストバイクは、丘を切り開いてトレイルを作ってあり、初心者の方でも走りやすいトレイルから、中上級者でも楽しめるフロートレイルやジャンプもあり、長くても1つのトレイルが600m程なので様々なコースを楽しむことが出来ます。
その一部を今回の試乗会で使用し、コロナ対策を行ったうえで様々なバイクの乗り比べを行いました。
今回は一番気になるトレイルバイク「STUMPJUMPER」の乗り比べを行い、乗り味はどうか、サイズが変わるとどう感じ方が変わるのかといったところを重点的に。
試乗車として用意されていましたモデルは「STUMPJUMPER EXPERT」になります。
スタッフそれぞれ経験や感じ方は変わりますので皆さんの参考になればと思います。
スタッフ:立道 国一
MTB歴オフトレーニングでやっていたから意外と長い。
身長182cm 体重75kg レース無くてちょっと増えた…。
試乗したサイズ S4とS3
乗った感想をズバリ。
楽しい
これに尽きます。攻めまくりたい人には性能の高さでガンガン行けるし、無理はせず楽しみたい人には転ぶことは難しいのでは?と思ってしまう安心感で怪我の心配なく楽しめます。
正直サスペンションが長くヒルクライムがだるいトレイルバイクは嫌いなんですが、このバイクは皆でしゃべりながら登るなら十分な登坂力。新しいジオメトリーの効果でしょうか。
クローズドコースで遊ぶならヒルクライム性能は関係ありませんが、自走で楽しく里山トレイルには重要ですからね。
スピードが出ないバイクはバイクじゃないとすら思っているトライアスリートから見て下りは勿論、上りも満足な1台です。
スタッフ:松沢 譲
MTB歴年 4,5年位でしょうか
身長177cm 体重60kg
試乗したサイズ S3
フロントフォーク140mm、リアショック130mmのトラベル量はトレイルを走るには十分。
S-Sizingジオメトリーにより、ライダーの好みによってサイズ選択が出来るようになり自分位の身長だとS3かS4が良さそうな所で
ハンドリングの良さならS3、安定感ならS4といったところでしょうか。
今回試乗したS3サイズは自分の思ったように操作しやすく、乗っていてバイクを操る楽しさがありました。
バイクのカラーリングも画像で見るよりも同系色のツートンカラーでも色味ははっきりしていました。
登りも軽快に登れて、下りでは安定感があり満足度の高いバイクになっていると思います。
スタッフ:松尾 純
MTB歴10年
身長177cm 体重72kg 腕が結構長いです
試乗したサイズS3、S4
自分はMTBはずっとクロスカントリーバイクでレース出て乗っていましたのでこういったトレイルバイクをしっかり乗るのは初めてでした。
今回の走ったトレイルはとてもきれいなトレイルなので里山であったり実際の山の中で走るとなると感じ方は変わるかと思いますが、大体のバイクの感覚は掴むことが出来ました。
何より最初に感じたのはヘッドが寝ていることによる「安定性」。
バンクを曲がる時は吸い付くように、スピードが上がった時は高級な絨毯の上を走っているような滑らかさがありました。
S3だと走っているとジャンプがしたくなり、実際に飛んでもバイクは自分の思ったように動いてくれてやりたいことをそのまま行える身軽さがありました。
S4ですといい意味で何もしない。
「ああ、マウンテンバイクも機材スポーツだよな」と感じさせてくれるほどスムーズにトレイルを走ってくれます。
性能は同じでもこれはサイズの違いでジオメトリーが変わりますので自分の体のサイズと行いたい走りで変わってくると思います。
S3ですとバイクを自由自在に操る楽しさ、S4だとスピードを出して速く走る楽しさを感じれました。
ロードバイクのサイズは54に乗っていまして、コンパクトなバイクの方が好みなので自分はS3を選びますね。
しっかりとした技術を身につけてからトレイルを走るのはもちろんですが、バイクの性能によりトレイルを楽しめる”幅“は広がるのだと実感しました。
この一台で何でも出来る。そう感じるバイクでした!
オーナー:鈴木 雷太
MTB歴25年くらい??
身長168cm 体重65kg
試乗モデル 2021 S-WORKS STUMPJUMPER サイズ S3
トレイルバイクの定義っていろいろとあると思うんです。普段走る環境にマッチしたバイクであって、登れて下れるみたいな。近年のバイクは足が長くても登れる(昔のよりロスが少ない)から余計に足長で登れるストローク長のものがトレイルバイクの範囲に入ってきたりします。登りより下りに走りの楽しさを求めるライダーほど160mmとかでもトレイルバイク。ではゲレンデバイクは?? それとDHバイクとの境目。シングルクラウンかどうか??
まあ面倒な問題は置いておいて、スタジャンはずばりトレイルバイク。LEVOラブな僕としては本当にいつぶりだろう?マウンテンのペダルバイクは?って感じですが、登れて下れる。テキスト化してしまえば「当たり前だろ!」って話になりますが、登りもタイヤを引きずるような重さもないし、ペダリングロスやパワーロス感が無くシャキシャキと登って行ける。車重も軽いからステップアップ的なポイントもすいっと行けるし、ガシガシとダンシングしてもピシッと走ってくれました。
重量は12.82kg!!
XCバイクであれば各車フラッグシップが9kgほどだと思います。それと比較すればもちろん「重い」となりますが、その重量さのメリットはもちろん下りで効果てきめんです。
下りはフォレストバイクのトレイルがスムース過ぎでしたが、コーナーでの安定感は最高でした。もっとナチュラルなところで走らないとはっきり言って「オーバースペックか?!」と思えるほどアスファルトを走っているかのようなスムーズさ。特にターンなんかは軽さが生きてきて俊敏な動きが快適です。これが15kgとかになってくるとサスペンションの伸びを使わないと大変だったりするけど、めっちゃ快適でした。
XCOまでの軽さやクライミング性能は無いけど、十分に軽く登れて、ゲレンデバイクほどの剛性や安定性は無いけど、十分に下れる。新しいスタジャンはそんな感じのトレイルバイクです!
以上、現場からお伝えしました!!