今週流行った? リアディレイラーハンガー破壊…。
先日私が書いたブログの反響からか今週末はオーバーホール作業の依頼が多かったですね。
ありがとうございます。
それと同時に何故か多かった題名の『リアディレイラーハンガー』の曲がりではなく、折れ。多分、スポーツバイクを楽しんでいる中で発生するトラブルの1位にはなれないけれど3位くらいに入る
トラブル。
こんな感じです。
リアディレイラーハンガーとはこの後ろの車輪にある変速機のついている根元の事です。
様々な原因がありますが、最悪から2番目の状況が写真の状況。リアディレイラーハンガーが折れてしまい変速機があらぬ方向に。
これよりも悪い状況がハンガーが折れた勢いでチェーンとリアディレイラー(変速機)が歪んだり、折れたり。 さらに悪い状況が折れた弾みでシートステー(写真で言うと斜めのフレーム)がディレイラーによって折れる。カーボンフレームだとそうなる事が多いです。 過去一番最悪だった状況はリアディレイラー、チェーン、ハンガー、カーボンフレーム破損修理という約10万円コース。
では、なぜこのような状況が発生するのか? これはほぼ防げる事です。
1.落車、もしくは自転車が駐輪中等に倒れた。
これは分かりやすいですよね。出っ張っている変速機が地面に当たればハンガーは曲がります。
2.変速機の調整が悪くてチェーンがギアから外れホイールに巻き込まれることによる破損。
リアディレイラーにはグレードによって形は違えど動く幅を調整するネジがあります。Hが重たいトップ側。Lが軽いロー側。このボルトが緩んでいたりするとギアの端以上に動いてしまいチェーンがギアとホイールの間。もしくはギアとフレームの間に挟まります。それでもホイールは回っていますからチェーンに引っ張られたディレイラーごともげてしまうという訳です。
3.1の落車や車体本体が倒れたりした際に曲がったハンガーに気が付かなかった為にロー側にチェーンが落ちて挟まり破損するメース。
内側に曲がっているの分かりますか?
先程のボルトが緩んでいなかったとしても、本体が内側に曲がってしまえば意味がありません。もう少し曲がっていたら…。
間違いなくローギアに変速した瞬間チェーンが外れるか、リアディレイラーのプーリー(下の2つの歯車部分)がホイールに巻き込まれてしまいます。ホイール交換は涙がちょちょぎれちゃいますよね。
つまり、日頃からの整備が最も重要。
次は落車、もしくは自転車を倒してしまった場合に曲がっていないか確認をする。変速をしてもチェーンが外れないかどうか?ディレイラーとホイールは接触しないかどうかを確認してから乗れば上の写真の様なリアディレイラーが何処かに行ってしまうという事は防げるわけです。
あとは、変速の仕方。ひと昔前に比べるとどのグレードであっても格段に良くなった変速性能。その為負荷が掛かった状態で変速をさせてしまう方が多いです。ペダルを強く踏み込んでいる際にガチャガチャ乱暴に変速させるとこういったトラブルのもとになりやすいので、
変速させる際には足の力を少し緩める!
これも重要です。大切な相棒です。いたわってあげてください。
この様子だと3月頃には皆さん一斉に自転車を持ってきそうな予感がビシビシします。
昨年コロナでくじかれたBRカスタマーの皆さん! どうなるかわからない状況に振り回されずに、まずは点検から良いシーズンインを迎えていきましょう!お待ちしてます。