スラム ライバルシリーズ
お店の中に置いてあることに気が付いていない方も多い『スラム』のコンポーネント。
それもそのはず、単体ではなく完成車に装着されているので、好きな方でないと気が付かないと思います。
少し前にスペシャライズドから発表されたCOMPシリーズ。上位グレードと同じフレームを使用しながら価格を抑えられたグレード。
今まで通りであればこの50万円前後のバイクには機械式。要するにワイヤーで変速やブレーキをするものが装着されていました。しかし、このCOMPからは電動になったんです。
それもスラムから新しい『ライバル』が発表されたから。
正直今までのスラムは全く興味のないコンポーネントでした。レバーが大きかったり、変速性能が悪かったり、パーツが高くて在庫も少なかったので。
それが、ここ最近大きく進化してきました。正直シマノよりも先進的。
まず何と言っても1台に使用するパーツの総額が20万円以内。しかも税込で収まってしまうということ。しかも、ワイヤレスの電動!
これは驚き。
次のポイントはレバー。
今までのスラムはガタイの良いアメリカ人に合わせたと言わんばかりのサイズでとても日本人に合うものではありませんでした。しかし、このライバルはとても小さい。
シマノと大差ないですね。実測でレバーのウエストを測定してみましたが、スラムとシマノDi2のレバーは同じ数値でした。
むしろ頭の部分が大きいのでブラケットの上部を握る方には使いやすいのではないでしょうか?
また、なんと言っても重要なのはこのワイヤレスの電動ということ。
配線が全くないので実にスッキリ。
変速操作はシマノとは違い、右レバーで後ろが重いギアに変速して、左レバーで軽いギアに。左右両方を一度に押すとフロントの変速というもの単純で分かりやすい。
Rival eTap AXS YouTubeの動画 英語ですけど、それでも分かる使いやすさ。
ギア比の設定も良い。
フロントのギア構成は46-33Tもしくは48-35T。聞きなれない組み合わせ。
後ろは10-33T。もしくは10-36T。
なんでこんな設定なのかと言う10Tという小さなギアがある事でフロントのギアを小さめに設定しても最高速は従来の50とか52Tというギアとほぼ変わらないギア比。
これにより登坂は今まで以上に軽いギアが使用できて、更に下りでギアが足りないという事も無くなるという訳です。
巷ではシマノの新型が出るのでは?と噂になっていますが、このライバルの設定と性能はスラムに乗り換えようかと思わせてくれます。
完成車で選んで頂くも良し、コンポーネント単体もオーダーを入れてあるので今のバイクを組み替えてもらうも良し。
完成車はメーカー在庫も無くなりつつありますが、バイクランチでは複数台在庫を確保してあります。
技術が進化して、様々な選択肢が増えてきたのは面白いですね。
日本だからシマノ。という既成概念をやめて広い視野で見ると楽しめそうです。