MAVICホイールのおすすめポイント。
スペシャライズドならロバール。トレックならボントレガー。
最近は完成車メーカーがホイールも揃えて開発しているので同じ仕様になりやすいですよね。
当然ホイールありきで開発していればバランスは間違いありません。
しかしながら老舗ホイールメーカーならではの着眼点で作られているホイールも負けていません。
特に、モデルチェンジしたMAVICのホイールはホイール交換を考えている方には是非候補に入れて頂きたい完成度。
〇おススメポイントその1
チューブレスで使用する事に特化したリム。
これはまさにMAVICの代名詞。チューブレスで重要なのはエアー漏れが少ない、タイヤが脱着しやすい、ビードが上がりやすい。この3点が重要。
特にマビックのSLRグレードのモデルはリムの内側にスポークを通すための穴が無いので普通は必要なリムテープが必要なし。このためエアー漏れ不安要素が一つありません。(写真はSLグレードのテープ有モデル)
また、上位モデルのSLRも下位モデルのSLもリムの形状が秀逸なので簡単に装着も出来るしエアー漏れも明らかに少ないです。
〇おススメポイントその2
ハブベアリングの高い耐久性。
高いホイール程セラミックベアリング等すごーく良く回転するベアリングが装着されています。いいホイールが欲しい方にはこのくるくる回るというのは非常に魅力的。
しかしながらメンテナンス不足や使用期間が長くなればなるほど、ベアリングの精度が高ければ高いほど回転性能が悪くなってしまうんです。
これはオーバーホールなどの整備をしている際に感じるのですが、ゴリゴリとした嫌な感触になっているセラミックベアリングが良くあります。
軽量化も考えなければいけないのでベアリングもなるべく小さい物を採用していることも影響していると思います。
セラミックベアリングが主流の中、MAVICはスチールベアリングでしかも径が大きい。写真の腕がイマイチなのであれですが…。左がマヴィック。右がロバールのアルピニストです。
見やすい所だと中央のシャフト径が違います。 マヴィックは17mmでロバールは15mmです。この2ミリは皆さんが想像する以上に違います。
〇おススメポイントその3
スポークが同じモデルなら前後すべて一緒。
普通スポークというものは全て長さが違います。こういったメーカーが用意したコンプリートホイールではこれが困った事になりやすいです。
修理する際に在庫が無かったり、1本からの販売が無くてスポーク交換なのに偉く高い修理になったりしがちです。
写真はロバールの交換用スポークセットですが、計四本。全て長さが1mm単位で違います。ホイールはスポークの長さが1mm違ってしまうと駄目なんです。
欲しいのは1本なのにセットを買わなければいけないなんて言うと修理費用が高くなってしまいます。まぁ、予備として買っておけばいいという考え方もありますが、
今時のホイールは頑丈なのでそうそう壊れて使うことも滅多にありません。
また、スポークが全く交差していないのも特徴。
交差させることで強度を確保しているので交差していないから良いという訳ではありませんが、完組ホイールに使用されることの多いエアロスポーク。(平べったいスポーク)は交差している所でこすれあって異音がしやすい傾向があります。
なので交差させずに同じ強度を確保できるのであれば交差しない方がメリットは大きいです。
まとめ
マヴィックのホイールは数値では他社ホイールに見劣りする部分がありますが、我々一般ユーザーが長く楽しんでいくために必要な性能ではピカイチ。
昔の話ですがアルバイトをしながらロードバイクでトレーニングに明け暮れていた時期がありましたが、その頃に使用していたマヴィックホイールは10年近く
ノーメンテでしたが今だに現役で使われています。
とメカニック目線で書いてみましたが、百聞は一見に如かず。使ってみるのが一番です。
お店には試乗用ホイールを用意してありますので是非試してみて下さい。