オモシロ作業 Wahoo KICKR CORE 修理
更新がすっかり滞ってしまいましたが、お陰様で元気にイソイソしております。
新車、修理と順次こなしていますが、なぜか重なったとても珍しい作業達。
まるで、ブログネタを提供してくれているかの様。
ならば!書かなければいけないでしょう。
第一弾はこれ。ワフーのキッカーコア。
結構あるんですけど、中のベアリングが錆びてダイレクトドライブとは思えないくらい大きな異音が発生するんです。
保証期間内であればメーカーに連絡して交換が一般的ですが、今回のケースは保証期間対象外。
とはいえ、騒音を発生しながらトレーニングなんて本人ばかりか家族を巻き込んだ大騒動に発展してしまいます。
かといって、新規購入も財政面で大きなインパクトをもたらします。
であれば、修理するしかない。という事でオーナーに破壊許可を頂き、精一杯修理する気持ちで作業開始。 ※写真を撮り忘れたので分解後からスタートします。
なかなか見ることが無いローラー台の裏側。この電磁石でフライホイールを止めようとすることで負荷を発生させているわけですね。中央に見えるベアリングが異音の元。
取り外してみると外見は一切問題なし。しかし、中は錆びています。このタイプはシールがゴムでは無い為水等の侵入には強くありません。
ベアリングも色々あってシールがゴムや金属、玉の形等いろいろあります。 外でローラーを乗る訳ではないのですが、汗が蒸気のようになって侵入するのでしょうか?
やっぱりベアリングは日本製に限ります。NTN。
なんてなめらか~
これはホイールやBBに使用されている接触シール型。オレンジ色のゴムシールが内外の金属部分に当たっているので抵抗は増えますが、水やゴミに強い。
しかし、そのまま付けてはだめです。ここで一手間。シールを外しまして中を確認。意外なことに新品でもそんなにグリス入っていないんです。
私は今回に限らず、BB、ホイール、フルサスMTBのリンク周りはチェックしています。
ベアリングの準備が出来たら次は圧入です。こんな工具があります。経験上ベアリング圧入は工具が大切。ベアリングと圧入する場所がぶれてしまうと上手くいきません。
こんな風に様々な内径、外径に合うようにアダプターが用意されているのできっちり面が出せます。
これでハンドルを回して押し込んでいきます。
一度に左右圧入することも可能ですが、垂直に押し込む為には反対側も圧入中のベアリングにしてしまうと不安定なので。
圧入できたのでフライホイールを戻していきます。
フライホイールの反対側に切れ込みがあって、そこに割りピンの様な物をコンコンします。このあと取り付けるローラーがくるくる回ってしまわない様に
する為の物の様です。
ローラーを取り付け。ちなみにこれを外す時に使用するのがクランクを外す時に使用するコッタレス。
こんな風に設計しているところが面白いですね。さすが自転車用。
ベルトを張って、テンショナーで調整すれば完成。
見事異音も解消し、絶好調になりました。
時間と手間がかかりましたが、実に面白い作業でした。
これでバイクランチの作業メニューが増えました。
次回もなかなか風変わりな作業をご紹介するのでお楽しみに。