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手組みホイールの魅力。

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完成車からホイールをアップグレード。そう言われたら殆どの人が完組ホイールを選択すると思います。

しかし、一昔前はホイールと言えばハブ、リム、スポーク、ニップルそれぞれを個別に選んでショップが組み立てる事が当たり前でした。 ※最近昔は〜。という機会が増えおじさんになったと感じます。

ですが、ある事をきっかけに手組みホイール(バラバラのパーツを合わせて組み立てるホイール)の魅力に取りつかれてしまう人達がいます。

人とは違うホイールになりますし、選ぶパーツで性格も変わります。このホイールのようにニップルやスポークでカラーをチョイスする事も可能です。

今回はDTのハブに。

 

MAVICのリム。USTなのでチューブレス。

ニップルはアルミの赤。スポークも実はちょっと違ってニップルの部分とハブのフランジの部分は太さが2.0mm。中央は1.8mmと太さが異なるんです。段付きスポークと言います。

何故そうなっているかと言うと、負担が掛かり折れたりするのはニップル側かハブ側。なのでそこだけ強度が増すように太く。必要ない所は細くなっています。軽量化と強度を兼ね備えています。

完成車についているホイールのほとんどが2.0mmのプレーン。つまり段差のない端から端まで2.0mmの太さ。
例えば強度は考えずにとにかく軽くするなら1.8mmのプレーンという選択肢も有ります。これだけでも手組みホイールの面白さが感じてもらえるのではないでしょうか?

組み立てる方としては手間はかかります。まずはお客様とヒヤリング。使用方法や予算を確認。その次にリムとハブからスポークの長さを計算。

次にスポークをハブに通していくのですが、もちろん法則があり、リムブレーキ、ディスクブレーキでも違います。

仮組したら次は歪みを取りながらスポークのテンションを上げていきます!

まずはタテ振れから。左右に歪んで直してもらった人も多いと思いますが、タテも歪みます。

タテがある程度良くなったら次は左右。左右が良くなったらもう一度タテ。数回繰り返します。

リムのセンターを確認。ハブの中心にリムがくる必要があります。これも見ながら歪みを無くします。

そしてもう一つ大切なのがスポークテンション。
どれくらいまで上げていいのか?リムによって規定値があります。

専用の工具で測っていきます。歪みが無くても測定するとテンションが結構違います。そのままでも走れますが、しばらく使えば間違いなく歪みます。一本一本図って合わせて。そうするとまた歪むのでタテと左右を見て。全てのバランスが取れるまで延々と繰り返します。

ホイールの速さとか軽さだけを見れば専用設計の完組ホイールが有利ですが、最近の高剛性フレームで足が疲れやすいとか乗り心地が気になる方は手組みホイールという選択肢もありです。

組み合わせや組み立て方で調整できるところが手組みの魅力です。

気になる方は是非ご相談ください。