ウルトラマン
10月1日にウルトラマラソンに参加してきました。
ウルトラマラソンとはフルマラソン42.195キロ以上を走るレースですが、一般的にウルトラといえば100キロ。
一番長い距離のトライアスロンを完走したからなのか?理由は全く不明なのですが、エントリーしました。
新潟県の津南町で開催される大会に決めたのですが、理由は簡単近くてレーススケジュールが丁度良かったから。エントリー時にコースマップやどんなコース化は知らずにエントリー。
ですが、ふたを開けてみれば、日本有数の獲得標高を誇り、初挑戦レースとしては結構難易度高め。
実際のコースマップはこんな感じ。
16キロの周回コースを6周回。1周目だけ4キロコースを1周して合計100キロ。獲得標高は約2600m。美ヶ原を2回上るくらい。
レースプランはとにかく5分30秒で刻むこと。休憩はエイドに立ち寄る程度にして止まらない。
このレースの大変ありがたいことはホテルの目の前がレース会場。ホテルの出入り口を出て15メートル位で会場入り出来ます。
さてさて、当日の朝。実に天気が良くて絶好のランニング日和。今日もドンキの麦わら帽子。
ザーザーと降る雨を前にして、色々な事を考えます。トライアスロンはね。最初に水に入りますから雨でも何でもいいですけれど、さすがに例年よりも暖かいとはいえ10月です。10時間以上雨の中走ったことなんてありませんので、心配ではあります。
出来る範囲で対策は講じました。まずはレースではウエアの擦れ防止としてワセリンをいつもバックに入れています。それを脚全体とおなかにぬりぬり。
一番良いのはスポーツバルムの様なオイルがあるとより暖かいし、筋肉の動きも良くなります。
自転車競技では一般的ですが、ほかのスポーツだと使う人は少ないです。
自分の体で疲れやすかったり、動きが悪い場所は誰しもあるはずです。その場所事態が痛くなることもあるし、それをかばって別の場所が痛くなる事は競技時間が長ければ長いほど出てくるはずです。
そこをレース前にこう言った物を使ってしっかり動かせるようにするのはとても大切です。ウォーミングアップで走ったり、心拍を挙げて走り出すと思いますが、筋肉の動きをよくする事もとても大事。
さぁて、いよいよスタート。5時なので真っ暗。1周目の4キロ周回が終わるまではヘッドライト必須。
みんなでヘッドライト付けて走ると何とも幻想的でしたね。
ではでは、コースのお話をしましょうか。
こんな坂だったり
こんなのも。
これもそう。
要するに上るか下るかしかないんですよ。
スタートした直後は周りの皆さんのペースが速くてびっくり。どんどん先行されます。ランニングってあのおじさん、速そうには見えないなぁ。と油断しているとバリ強だったりします。油断大敵です。
なので、今回も同様に抜かれたからペースを上げるのではなくあくまでも設定を刻む。この冷静さが大切。
雨とはいえ汗もかきます。なので、水分補給と塩分補給はエイド毎に。水は飲まずにアクエリアスをコップ1杯。あとは塩タブを口に入れ走りながらペロペロ。4か所あるエイドはルーティンとしてこなしていきます。
水は飲まない方がいい。それは佐渡で痛感しました。お腹にたまっちゃうんですよね。体に入っていかない。やはり吸収率を考えてあるスポーツドリンクがいいです。
昔アクエリアスだとかポカリスエットはむしろ甘くて喉が渇くから薄めた方がいいといわれてましたが、あれは吸収率が高くてどんどん飲めるのがむしろ喉が渇くと勘違いしてたんじゃないかと最近思っています。
思った以上に1周回目の20キロはアッという間に完了。スタートゴール地点の第一エイドへ。
この大会の凄いところはエイド食が豪華。覚えているものを羅列すると、カレー、焼きそば、お汁粉、きのこ汁、麻婆豆腐、エビチリあと色々。
しかし、これらを食べながら走る、自転車に乗る、そういった習慣のない私にとってこのご馳走たちはヘビーすぎるのでゴール後まで遠慮することに。
でも、皆さんカレーとかを椅子に座ってガッツリ食べてるんですよね。よく食べられるなと、しかも座って。私は座ったら立てません。
ロケーションが実にいい。自然豊かで、大自然の神秘を感じられるところがいっぱい。走っていても飽きないですね。
ススキも生えてて秋ですね。
写真のように2周目からは雨も上がり時々晴れ間も見える様に。しかし、暑すぎないのでランは実に走りやすい。
とりあえず2周目からは半周ごとにアミノザウルスのジェルを1個とエイドで小さなおにぎりをもらうようにして距離を重ねていきます。
3周目位から調子が上がってきて登りでも頑張らなくてもいいペースになるように。やはり私は距離を走らないと調子が上がってこないタイプですね。
いやーこれで今50キロでしょ。楽勝だね。と思ってましたし、同じ感覚で走っているけどペースは上がってました。
そうそう。このコースの鬼門が一つあってですね。登りや下りが大変なのは勿論なんですが、テンションが下がるというか…。
これね。これ牛舎なんですよ。で、大きなファンが見えますよね。あれこっち向きに強ーい風が出てるんですよ。もちろん、走るのは見えてる道路。
いいにおいがたくさん送られてくる訳ですよ。
しかも、第4エイドが直前にあるのでおにぎり食べながら。
田舎者なので慣れているにおいではありますが、ここまでの強風は初体験。
とはいえ、残り2周となるとこのにおいもなんだか懐かしく思えてきます。
5周目。エイドにて。初めてカレーがエイド食のラインナップにいることを認識。正直驚きました。出す方も食べる方もすげーなと。
私は最初と変わらずアクエリアスとおにぎり。そして後半戦に備えて佐渡と同じように250の折りたためる様なボトルにアミノザウルスを4個分入れて、少し水で薄めた物を携帯するようにしました。後半にエネルギー切れにならない様にするためです。
70キロを過ぎた頃からだんだんしんどくなってきました。やはり下りで脚が削られますね。登りよりも下りが大変。
登りのペースは1キロ当たり+30秒くらい。それでも勾配が急でない限りは6分ほど。これであればサブ10(10時間切り、これがウルトラの速いといわれる指標)も問題ない。現時点での貯金は30分。
疲れたから、ペースが落ちたからといってもちょっと貯金を使うだけ。気持ちを乱さない様に。
そうそう、5周目からアンダーウエアも変えました。アームカバー付きからノースリーブへ。暑かったのもありますが、濡れて重かったのと腕周りは楽になるので少しでも気分よく走れるように。
そしてラスト1周。お待ちかねのコーラを投入。今回は佐渡と違っておいしかったですよ。
炭酸+カフェインでテンションアップして最終周。もういいやと思うのではなくこれで終わりかと思うとなんだか寂しい感じ。
各エイドのスタッフさんに、これで最後なんですと別れを告げて。
9時間36分でゴール。目標はサブ10でしたが、実際は11時間位だろうと思ってましたが、実にいいタイムでした。
佐渡といい津南のウルトラといい、超ロングディスタンスが向いているのかもしれません。
お待ちかねのエイド食をゴールしてから堪能するとしましょう。牛丼ときのこ汁。
この時も食欲旺盛。胃腸も頑丈なようです。
なんちゃって年代別2位の総合3位でした。次は9時間切りかな。
とてもいい大会なのでぜひ来年は一緒に参加しましょう。といってもこれに参加する変態は少ないと思いますが。
後泊をして翌日は津南の大自然を体験しに行ってきました。サイクリングも楽しめる津南はいい場所だなと認識。長野県からも遠くないので皆さんも行ってみてください。
レースも観光も楽しめたいいレースでした。